白髪を改善する漢方薬ってあるの？漢方の持つチカラ。
2016/12/25
昔のイメージだと、白髪は老化現象の一つということで加齢に伴って誰にでも起こりうるものという風に考えられていました。けれども近年は、１０代や２０代などの若い世代でも白髪の人が増えて悩んでいます。何かいい改善方法はないだろうかと模索しているものの、食事や運動がやはり中心になることも多いので、結局一時的に毛染めなどをして白髪を隠すという対処療法で終わる事も少なくありません。
白髪を治す一つとして、漢方薬を使う。
白髪は漢方薬で治る？
そもそも漢方薬とは何なのか。
漢方薬とは・・・漢方はもともと中国（漢）で発達し、日本に渡って独自の発展をしてきた伝統医学です。患者さんの自覚症状を重視して、病気を身体全体の不調和と捉え、正しく整えるのが目的。人が本来持っている病気との闘い、治す力（自然治癒力）を高めることに重点を置いています。治療に使われる漢方薬は、草根木皮を中心に動物由来のもの、鉱物などの天然物（生薬）組み合わせて作られています。現在では多くの医師が日常診療に漢方治療を取り入れています。西洋医学的な診断に加え漢方独自の診断によって、患者さん個々に合った漢方薬が処方されます。また医学、薬学教育のカリキュラムにも取り入れられるようになっており、現代医療にかかせない治療法となっています。
引用元：https://www.tsumura.co.jp
元々東洋医学の考え方だと、髪の毛に関しては余った血で作られるという風に考えられています。
漢方は気・血・水
漢方は気・血・水を基準にバランスを取っていると考えられています。
ここで注目したいのが”血”です。
髪の毛は血からできていますから、当然血のバランスが崩れると白髪や抜け毛になります。
毛は”血”といっても、体の中の余った血で髪が作られる為に、栄養不足になると髪が薄くなるのもそのせいです。
血が足りなくなると、髪も作られませんし、血流が悪くなれば頭皮にも栄養が行き渡りません。
となると、白髪に関しては血を補う漢方薬が合うと思います。
年齢によって徐々に体の機能が衰えて、それが白髪を引き起こすこともあります。若い世代の場合は、ダイエットや好き嫌いなどで栄養の偏りもあれば、ストレスなども感じやすく内蔵機能に不調を起こしている人も少なくありません。それらが原因で白髪なども起こりますから、改善するのには体質的なところから始めていかなくてはいけないのです。白髪対策や予防、抜け毛や薄毛などを含め、若さを保つというのは見た目だけではなくて心身にも言えることです。
それを実現するために漢方薬で改善をしていくのです。
漢方は体質改善
漢方は薬のように即効性がある物ではなく、基本的に体内で足りないもの、多すぎるものを調整して体質を改善するものです。
一般的に1番有名なのは葛根湯ですよね。
風邪の諸症状に効果があり、飲んだことがある人も多いのではないでしょうか？
細胞から変えていくというイメージで利用をしていくといいでしょう。血が足りない、貧血気味の人だと血液を作ったり頭皮や髪に栄養を与えるものを使って改善していきます。腎臓などの内蔵機能が弱っている場合には症状を緩和させていくものを使って改善を試みていくのです。過食や様々なストレスを感じている時には、デトックスが期待できるものを使って白髪対策を行っていきます。
漢方は合う人合わない人がいる
漢方を飲み始めてから3ヶ月は効果が出ないと言われていますが、合う人はすぐにでも効果を実感出来ます。
しかし合わない人もすぐに吐き気や頭痛などに悩まされてしまいますので、その場合はすぐに中止しましょう。
漢方薬屋さんで買うとひとりひとりの体質を見て調合して貰えますが、1月何万もかかります。
効果が見られるまでに何十万円というのもあります。
真剣に悩んでいる症状でどこへ行っても治らない場合はとても有効だと思います。
手軽なのは漢方に強い病院に行って処方して貰う事で保険適応になります。
内科、婦人科などは漢方を取り入れている病院が多いので聞いてみましょう。
素人の私が考える、白髪に効果が期待できる漢方薬
※漢方の素人が書いた出来るだけ適正な漢方についてをまとめた物です。
最終的な判断は医師、薬剤師に委ねる様にしましょう。
当帰芍薬散（とうきしゃくやくさん）
誰にでも合いやすいのは当帰芍薬散です。
貧血を改善し、血流を良くして体を温めます。婦人科で1番出される、不妊にも更年期にも向いている副作用の少ない漢方薬です。ドラッグストアでもツムラやクラシエなどが一般向けに置いてあるとてもポピュラーなものですよ。
十全大補湯（じゅうぜんたいほとう）
なんとなく元気が出ない・・・そんな体力気力共に落ちてしまって、食欲不振や貧血気味な人にはこちらの漢方です。体の中から血を補い元気を取り戻します。血が足りてないとどうしても元気も出ませんし、余った血で髪を作ることも出来ません。
四物湯（しもつとう）
血流が悪い人に合う漢方です。
血流が悪いと、髪だけでなくしもやけにもなりやすく、冷え症にもなりますから流れを良くするだけでも白髪には改善が期待できます。ささくれや唇が荒れやすい方におすすめです。
漢方外来を利用する
どんな漢方を使えばいいのかわからない場合は、漢方外来に行って効果的なものを教えてもらいましょう。
薬を使う方法で白髪が治るのかどうかと疑問に思う事もあるでしょう。でも漢方の場合はその人の体質や体調に合ったものを選ぶ事で、体に優しく働きかけて改善をしていく事が出来ます。市販薬などもありますし、どうしようかと迷う時には漢方医やそれらを扱うお店で相談してみましょう。自分なりに考えて薬を選んでみるのもいいのですが、自分の体の状態を把握するのは想像している以上に難しいのです。
もちろん、漢方薬だけを使っていれば白髪が治るというわけではありません。食事や運動などもそれぞれ一緒に見直しをして、自分自身の生活環境や習慣を整えていく事も大切です。漢方も一緒に使って、生き生きとした艶のある黒髪にするためにも漢方薬を使ってみてもいいでしょう。
